アナポリスの海軍兵学校とは
アメリカ メリーランド州のアナポリスには、海軍兵学校という海軍のための仕官学校があることを皆さん知っていたでしょうか。日本で言えば海軍に限定した防衛大学のようなものだと思えば分かりやすいかもしれません。
この海軍兵学校は地名の名前からアナポリスと呼ばれることもあるそうで、海軍と海兵隊の仕官を養成するための学校です。海軍と海兵隊というのは実は違いがあり、海軍は海上での活動が主になりますが、海兵隊は艦上だけでなく陸上への上陸なども想定された部隊になります。
海兵隊といえば「フルメタルジャケット」という題名の映画が有名で、海兵隊の訓練の様子が非常にリアルに描かれていますね。それには理由があり、映画の中で教官を務めた人はなんと本物の海兵隊の元教官だったそうです。 元々はアドバイザーとして映画の撮影場所に来ていたそうなのですが、訓練風景について聞いていた監督が気に入ってしまい、映画の中の教官役をやることになったそうです。
実際の訓練では、一般人同然の志願者達を作戦に耐えられるようにするために非常に厳しい訓練が行なわれているそうです。映画の中でもそれは再現されているようで、その迫力は一度見てみるといいかもしれません。
アナポリスの海軍兵学校は仕官を養成するためのもの
もともとアメリカやイギリスなどでは古くから海兵隊というものを海軍とは別に設立しており、アメリカの海兵隊は海軍から独立した一つの部隊になっています。
アナポリスにある海軍兵学校は仕官を養成するためのものなので、ここを卒業した場合にはアメリカ海軍、もしくは海兵隊に5年の間、所属する義務が生じるそうです。 日本の防衛大学は義務ではないために、この辺りが軍と自衛隊との違いを表しているのかもしれません。 実際に今年になって防衛大学を卒業した人の中には、何人かが自衛隊以外の道に進んでいます。
アナポリスの海軍兵学校には日本からも教官が赴任している
アナポリスの海軍兵学校には、実は日本からも一人が教官として赴任しているそうです。
反対に日本へもアメリカから一人教官として赴任しており、これは日本とアメリカとが同盟国であるということの証だといえるでしょう。有事の際には、この派遣されている一人が連絡官として重大な役割を果たすのかもしれません。このことからもアナポリスにある海軍兵学校は重要な施設であるといえるでしょう。
日本の自衛隊はよく実戦経験が無いために弱いと言われていますが、アメリカ軍との合同演習などでアメリカ軍についていけるのは日本だけだといわれているぐらい、自衛隊は訓練しているそうです。実戦経験が無いというのは反対にいえばとても平和な国だということでもありますから、これからもその平和が続くことを願ってやみません。